ミネルバ税理士法人 上田公認会計士事務所

発行:2020-01-22
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減価償却費について

いつもお世話になっております。

品川区五反田最大手のミネルバ税理士法人でございます。

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スタッフT.Y

減価償却費という勘定科目を一度は目にしたことがあると思います。

減価償却費は、資産の購入費用を使用期間に応じて、適正に費用化し、売上と対応させて期ごとの正確な利益を算定することを目的としています。

整骨院を具体例として考えてみましょう。


ある整骨院の売上は毎年100万で、新規顧客獲得のために最新の治療器を500万で購入しました。この治療器のおかげで売上が100万増加しました。


ケース①減価償却をせずに、購入した期に費用化した場合

1年目:増加売上100万―費用500万=利益△400万 

2年目:増加売上100万―費用0=利益100万


ケース②減価償却を行い、10年かけて費用化する場合

1年目:増加売上100万―費用50万=利益50万

2年目:増加売上100万―費用50万=利益50万


①と②を比較しますと、1年目と2年目共に増加した売上高は同じであるのにも関わらず、利益の金額は異なっていることが確認できると思います。ケース①の1年目は売上が100万増加したのにも関わらず、利益は赤字になってしまっており、2年目は1年目と同じ売上高なのに利益が大幅に黒字になっています。これでは、正確な利益計算ができているとはいえません。ケース②は治療器を購入したことによる、増加した利益額を正確に表現できています。このように、減価償却を行うことにより、期ごとの利益が正確に算定できます


この減価償却の考え方を利用すると、1つの資産購入に対する目標利益額を算定しやすくなると思います。また、購入する前に、その資産からどの程度の売上増加が見込めるかなどをしっかり吟味することによって大きく赤字を出すことが少なくなりますので、参考にしてください。

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