ミネルバ税理士法人 上田公認会計士事務所

発行:2021-07-21
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ミネルバ税理士法人も導入している「ティール組織」

ミネルバ税理士法人が導入している「ティール組織」という考え方

「ティール組織」は、フレデリック・ラルーが2014年に著書『Reinventing Organizations』で提唱した組織運営に関する考え方です。「ティール(Teal)」は青緑色のことで、著書では、特定の個人が支配的にマネジメントする「Red組織」、軍隊のように明確な役割分担と厳格な役割遂行が求められる「Amber組織」、ヒエラルキーが存在し競争が求められる「Orange組織」、ヒエラルキーが残りながらも個人の主体性が発揮できる「Green組織」、そして組織を一つの生命体と捉え、メンバーそれぞれが共鳴し合いながら関わる「Teal組織」の5つの段階に、組織が分類されています。

ティール組織とは、経営者や上司のマネジメントがなくても、メンバーが自律分散的に共通目的に向かって動くフラットな組織のことです。従来のヒエラルキー組織のように、上司のマネジメントや階層、強いリーダーの存在は必要なく、個人がセルフマネジメントによって動くことが求められます。

ミネルバ税理士法人では、こうした組織形態の導入を進めています。

 

これまでは、「経営者のビジョンへの共感」がドライバーとなり、経営者を中心に自転車のスポークのような放射状になって共感する社員が繋がっていました。しかし、コロナ禍で在宅勤務や副業が浸透したことにより、放射状に繋がっていた形態が動き出し、他の組織とも繋がったり切れたりする環境に変わってきました。

 

そこで今、必要となってきたドライバーが「価値観」です。

 

近い価値観を持つ数人が集まり、発想を生かして小資本でモノやサービスを作る組織へのニーズが高まっています。チームは社員自らが動かし、社長やマネージャーはあくまで側面支援に徹します。こうしたフラットな組織づくりに必要とされるのは、社員の「智」を生かし切る体制を作り上げることです。

会社は社員の能力開発やキャリア形成への徹底した支援を行う必要があります。

ティール組織が受け入れられる外部環境

若い社員の中で、管理職になることを望まない人も増えてきています。「責任の重い仕事をしたくない」「負荷が増えるのに時間外労働が適用されない」「部下を育成する自信がない」など理由は様々ですが、『リーダーになる』ことよりも『個人として働ける』環境を求める若者の割合は、ここ数年増加傾向にあります。こうした働き方に対する考え方の変化も、ティール組織が受け入れられる要因となっています。

ミネルバ税理士法人での取り組み

弊社では、管理業務を部品化・分散化することで、職員一人ひとりが自立した専門家になれるよう、専任担当制をはじめ、教育制度・仕事内容・キャリアステージを整えてきました。これにより、経験年数を重ねることで自由に働き方を選択できるようになりました。有給取り放題制度を使いながら、自分の理想とするビジョンを実現するために働くことも可能となっています。
※有給取り放題制度とは、専門職2年目以降に、1時間単位で法定有給を超えて有給を取得できる制度です。

職員が個別に仕事に取り組む一方で、新人職員への研修は手厚く行っています。社内の新人研修や外部研修に参加し、未経験でもしっかりと知識をつけられる仕組みを作っています。研修で学んだ後には、OJTで先輩職員からも業務内容を指導してもらいます。それ以外にも、新人研修担当の職員やメンターの先輩職員もつき、「誰に聞いたらいいかわからない」といった状況にならないようにサポートしています。こうしたサポートは新人職員が「一人立ち」するまで継続し、一人前の担当者を養成しています。

 

また、顧客紹介、税務事例、クレーム等の情報共有や、総務担当者による進捗管理、小規模チームの構成による有給・病欠対策により、お客様にご迷惑をお掛けすることのないように徹底しています。

 

こうした工夫をしながら、ミネルバ税理士法人ではお客様に安心して仕事をお任せいただき、職員にとっても働きやすい環境づくりを目指していきます。

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