ミネルバ税理士法人 上田公認会計士事務所

発行:2023-10-16
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年次有給休暇の付与について

いつもお世話になっております。
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4月に新入社員を迎えた会社では10月より新入社員に年次有給休暇を付与するケースが多くなるかと思います。
今回は年次有給休暇の付与の要件等についてお伝えいたします。

年次有給休暇とは労働基準法第39条に定めがあり、一定期間勤続した労働者に対して、心身の疲労を回復しゆとりある生活を保障するために付与される休暇のことです。
業種、業態かかわらず、正社員、パートタイム労働者などの区別なく、一定の要件を満たした全ての労働者に対して年次有給休暇は与えられます。

付与の要件は2点あります。
(1)雇い入れの日から6か月継続勤務していること
(2)その期間の全労働日の8割以上出勤したこと

例えば、入社日が4月1日の新入社員の場合、取得条件を満たしていた場合には入社した年の10月1日から年次有給休暇を取得することが可能です。

出勤率算定の際には下記をご留意ください。
業務上の怪我や病気で休んでいる期間、法律上の育児休業や介護休業を取得した期間などは出勤扱いの日となります。
会社都合の休業期間などは、原則として全労働日から除外する必要があります。

シニア雇用の現状と課題
働くシニアに望むこと

マイナビ2023年非正規シニア採用調査

人手不足を背景に非正規雇用のシニア(65歳以上)の採用について、警備、介護、ドライバーなどの業種で採用実績が高いようです。
 シニアを採用している、または採用意向があると回答した人の「シニアを採用したい理由」としては「人手不足の解消・改善につながるから」51.2%、「専門性が高い・経験が豊富」37.1%、「これまで採用したシニアが優秀だったから」25.4%といった回答が上位に挙がっています。一方、シニアを採用したくない理由として「体力や健康に不安がある」53.7%という回答もあります。これらを踏まえて既存の業務の見直しなどを行いシニア採用を実施すれば、シニアのみならず今後の多様な人材の採用計画やいったん退職した人の再雇用などに生かしていく良い影響を与えるでしょう。

YUVECシニア働き方アンケート2022

別の調査で下記のような回答があります。経営者・シニアそれぞれが考える問題点

●経営者が問題だと思うシニアの資質
①自分のやり方、経験にこだわる67.7%、②新しいことを覚えてくれない41.9%、③ITに弱い29%、④自分の経験を自慢する
22.6%

●シニアが感じているシニアの問題点
①フルタイム勤務を嫌がる25.4%、②自分のやり方・経験にこだわる22%、③ITに弱い18.6%、④新しいことを覚えない15.3%
 経営者はシニアが考えるほどフルタイムで働かないことを嫌がってはいません。むしろ自分のやり方や経験にこだわることを嫌っている点は、シニア自身の感じ方とは著しい乖離があります。

若手や中堅が望むシニア像とは

職場で同僚となる若手・中堅層が望むシニア像としては次のような回答が上位にきています。
①人柄が良い、②技術、経験、業界(商品)の知識、人脈等会社に役立つ何かを持っている、③自ら手を動かす、④過去の事例に詳しく、自分の仕事の役に立つ、④若手とうまくコミュニケーションができる、等
 人手不足感がますます強まる中、シニアを特別視せず、シニア雇用のメリットを生かした職場作りを考えるにあたって参考にしたい内容です。

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