発行:2016-08-31
admin-ueda
ものを大切にする
スタッフS.T
先日、江戸東京博物館で開催されていた大妖怪展に行ってきました。
古くは縄文時代の土偶から、近年流行りの妖怪ウォッチまで、様々な妖怪画を紹介している展覧会です。
妖怪画というと、おどろおどろしいものを想像される方が多いかと思いますが、
意外とポップでコミカルに妖怪が描かれているものが多いことに驚きました。
中でも特にコミカルに描かれていることが多いのが、付喪神です。
付喪神とは長い年月を経た様々な道具に神や精霊が宿ったものとされ、付喪神絵巻という絵巻物の中では、年末の煤払いの際に捨てられた古道具が付喪神になって人を襲いに来ます。
その後、人を襲った付喪神たちは密教の法力によって調伏され、悪行への反省から出家して真言宗を学び、修行したのちに成仏します。
妖怪が出家をして仏教の修業をするなんてとても興味深いですね。
現代は大量生産大量消費の時代ではありますが、そんな中でもできるだけ物を大事に、長く使おうと、付喪神絵巻を見ながら改めて思いました。