スポーツ選手のセカンドキャリア「自分ブランドのファンビジネス」
品川区五反田にありますミネルバ税理士法人現役アスリート税務アドバイザー寺岡です。
当社ではスポーツ選手など「自分自身で稼ぐ」事業主の方を応援しています。ここ最近スポーツ選手やアスリートの方の税務会計・法人成りのご相談が増えています。
この記事では、スポーツ選手のセカンドキャリアの選択肢の1つとして、「自分ブランドでのファンビジネス」の可能性についてご紹介します。
スポーツ選手としての活動は家族やコーチなど多くの人に支えられて成り立っています。中でも、応援してくれる「ファン」の力は大きなものです。選手として築いたファンとの関係は、自分自身のブランドであり、スポーツ選手にとっての大きな力・武器です。
しかし、スポーツ選手として活動できる期間は人生のなかでも短い期間です。現役引退後もファンとの繋がりを大切にすることで、選手としての経験を活かしたセカンドキャリアを形成することができます。
「自分ブランドのファンビジネス」とは?
選手としての自分の価値を考えてみると、どのようなものが思い浮かぶでしょうか。
競技以外でのスポーツ選手の価値は、「知名度」「拡散力」「影響力」があることではないでしょうか。顔見知りの人以外にも自分の存在を知られている、というのは一般の人ではなかなかない状況です。さらに、スポーツ選手には「ファン」がいます。あなたは誰かにとっての「推し」なのです。選手自身が好きで応援するファン、その競技が好きで試合を見に来るファン、その競技をやっていて選手に憧れている子供ファンなど……スポーツ選手としてのあなたに価値を感じている人がたくさんいます。
自分の知名度を活かした収入源の確保
選手として築いた知名度やファンとの信頼関係は、他の誰にも真似できない「自分ブランド(価値)」です。「自分自身」を商品としたビジネスを展開して収益を生み出すことができるのはスポーツ選手など多くの人の前で活躍する仕事をしてきた人ならではです。これをきっかけに持続的なビジネスモデルを立ち上げることができれば、現役の間はもちろん、引退後も継続した収入源とすることが可能です。
芸能人やインフルエンサーも「自分自身」を商品としているビジネスモデルであり、スポーツ選手のファンビジネスにおいても収益化のチャンスがある領域です。
ファンビジネスのアイデア
- ファンクラブなどオンラインコミュニティの展開
俳優やアイドルなどのファンクラブをイメージしてみてください。特に韓国アイドルでは専用のプラットフォームを活用したオンライン握手会(ヨントン)などが人気です。スポーツ選手もSNSや専用アプリ、noteなどのサービスを活用することで、オンラインでファンと交流する場所を作ることができます。
トークイベントのライブ配信や限定イベントの案内、会員限定コンテンツ(動画、ブログ、トレーニングプラン、限定グッズなど)を提供することで、ファンとのつながりを強化しつつ収益化を目指すことが可能です。さらにファン同士が交流できるコミュニティを作ることでより盛り上げることができます。
- グッズ販売やブランド展開
競技で使用する用具や、その競技の選手特有の悩みを解決するデザインに特化したアパレルブランドを展開することで選手としての一流の経験を活かすことができます。あなたのイメージを活かしたオリジナルグッズやプロデュース商品などを欲しいと思うファンは多くいると考えられます。
販路としては、イベント等での直接販売の他、ECサイト(baseなど)を活用することで遠隔地のファンにも届けることが可能です。
- リアルイベントや講演会
ファンはやっぱり推しに会いたいものです。オフラインでのファンミーティングや講習会の実施などファンと直接触れ合う機会を提供することで、よりファンの心を惹きつけることができます。また、競技経験を活かしたトレーニング講座や講習会、練習会は、ファンだけでなく同じ競技をする若手選手や学生など幅広い層からの参加が見込まれるので、収益化だけでなく、競技の発展にも貢献することができます。
ファンビジネスを運営するうえで、常にファンに寄り添った企画を立案することが重要です。ファンビジネスを収益化するためには下記のような点に注意しましょう。
- ファンの期待に応えるコンテンツ作りをする
ファンが求めているのは、選手・推しとの交流や特別な体験です。その期待に応えるコンテンツを提供することで、継続的な支持を得ることができます。SNSでの意見収集やアンケートでファンの実際の意見を取り入れることで、期待に応えるコンテンツを作ることができます。
- 適切な価格設定をする
ファンからの信頼を損ねないよう、価格設定やサービスの内容には配慮が必要です。特に、有料会員制度やグッズ販売では、適切なバランスが求められます。提供する価値に見合った価格を設定できているかファンの反応を見ながら調節するのがよいでしょう。
- ブランディングの一貫性を保つ
あなたのイメージと合わないサービスやプロモーションは、ファンの信頼を損なう恐れがあります。自分の強みや価値観に基づいたブランディングを徹底しましょう。自分では気が付いていないブランド力を発見するためには誰かに話を聞いてもらうことが効果です。より確実な方法として、専門家の助けを借りて、戦略的なブランド構築を行うことがおすすめです。
ファンとの絆を基に新しいビジネスモデルを作ろう!
これまで競技を通じて築いてきたファンとの絆は、引退後も貴重な資産となります。つながりを活かして、第二のキャリアを充実させるために自分ブランドのファンビジネスを始めてみてはいかがでしょうか。
まずは、自分が提供できる価値を見つけ、ファンとのつながりを活かしたプランを練ってみてください。
ミネルバ税理士法人では、事業計画の策定や、事業に関する思考のアウトプット(コーチング)など税務以外の様々な面からスポーツ選手の法人成りをサポートします。法人成り後の税務・会計などの事務作業もお任せください。
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