ミネルバ税理士法人が目指すwell-being(幸福経営)について
Well-beingとは?
Well-beingとは、肉体的、精神的、社会的すべてにおいて満たされた幸福な状態と定義されます。幸福といえば、HappyあるいはHappinessという言葉が思い浮かびますが、こちらは瞬間的な幸せ指す尺度で、持続的な幸せの尺度を指すWell-beingとは異なります。
世界経済フォーラムのクラウス・シュワブ会長は、著書「The Great Narrative」で、「世界的に進歩の尺度として生物多様性や社会的一体性のように国内総生産(GDP)では測れないものを重視するようになるだろう。特に環境や社会的指標の高い先進国では、GDPの伸び率がわずかに低いことが大惨事だとは考えないようになるかもしれない」と指摘しています。
日本でも、物質的な豊かさだけでなく、Well-beingを重視する姿勢が企業などに影響を与えており、ESG(環境・社会・企業統治)の観点の浸透も相まって、組織や人事戦略、事業運営にその概念を取り入れる動きが見られます。
Well-beingは数字に表れない価値ではあるものの、新たな産業やサービスを生み出す上では、科学的根拠が求められるため、その測定方法や理解のための取り組みが進められています。
幸福へと導く4つの因子
Well-beingを科学的に捉える学問に「幸福学」があります。その第一人者である慶応義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授の前野隆司さんは、1500人のアンケートから統計的手法を用いて導き出した4つの因子を掲げています。
■「やってみよう」因子
自己実現と成長の因子とも言い、やりがいや強みを持ち、主体性の高い人は幸せとされます。
■「ありがとう」因子
つながりと感謝の因子で、利他性や思いやりを持つことが幸せにつながります。
■「なんとかなる」因子
前向きと楽観の因子とされ、何事も何とかなるとポジティブに捉えることができる人は幸福度が高いです。
■「ありのまま」因子
自分を他者と比較しすぎることなく、自分らしさを持つ人は幸せです。
これら4つの因子を満たすことで、well-beingを実現させることができると提唱されています。個人にとどまらず、企業などの組織づくりにおいても同様に、4つの因子を意識した取り組みを行うことで、企業を取り巻く人々が幸せになり、社会を豊かにする組織を生み出せると考えられています。
ミネルバ税理士法人の取り組むWell-being(幸福経営)
先述した背景を踏まえ、弊社の経営理念である「Your smile is our happiness お客様の発展・繁栄に貢献します」の精神に基づき、次の3つの取り組みにより、幸福経営(well-being)を⽬指します。
1.経営⽀援を通して顧客に「幸福」になってもらう
私たちのお客様である経営者は、志を持って起こした事業を軌道に乗せ、発展させていくことが幸せだと考えます。既に税務のみならず、事業計画や補助金などさまざまな相談に乗り、サポートをすることを通じて実践しています。また、職員がコーチングの技術を習得し、対話を通じてお客様の内面にある目標や可能性を引き出し、幸福経営を目指していただくための取り組みも始めました。
2.従業員の幸福を⽬指す
弊社は、若年層が厚いため、教育研修を重視し、意欲ある職員が成長できる環境を整えています。職業会計人としての基本を身につけ、自ら考える力を養うことで将来的な幸福につながると考えます。今後さらに、ITやコーチングなども含め、職員の専門性を伸ばすことに注力していきます。
3.社会に幸福をもたらす
弊社では起業家支援を数多く行って参りました。新しく生まれる事業について、私たちはその最新の動向を把握しています。既存の事業も時代に合わせて変化する必要があり、その際にも起業支援で得た知識は役に立ちます。今後も日本経済の変革を促し、雇用拡大に寄与します。
ミネルバ税理士法人は、well-being(幸福経営)を通じて、お客様の事業発展のみならず、人と社会が真に豊かになることを目指し、貢献して参ります。
【参考】・「幸せはどこにある(1)」日本経済新聞2022年4月11日
・「経済教室 私見卓見 日本のウェルビーイングの捉え方 世界経済フォーラム
江田 麻季子」日本経済新聞2022年5月20日