ミネルバ税理士法人 上田公認会計士事務所

発行:2023-08-07
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個人事業主の消費税中間申告

いつもお世話になっております。
品川区五反田最大手のミネルバ税理士法人でございます。
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個人事業主の消費税中間申告についてご案内いたします。

当制度は、前年の消費税の年税額が48万円超(地方消費税は含みません)の方が申告・納付の対象となります。
消費税の確定申告書上では「差引税額」の金額をご確認ください。

基本的に年税額が48万円超から400万円以下の方は下記のようになります。
・中間申告回数:年1回
・申告納付期限:令和5年度は8月31日(木)
※振替納税をされている方は、9月27日(水)が口座振替日となります。
・中間納付税額:直税の課税期間の確定消費税額12分の6

※年税額が400万円超から4,800万円以下、4,800万円超の方はそれぞれ申告回数や申告納付期限が定められています。

中間納付税額は、確定申告時に控除され、控除しきれない場合は還付されます。
前年の実績に基づき、消費税を前払いすることで税負担を平準化する制度といえます。

その他不明瞭な点等ございましたら当社担当者までご相談ください。

どちらが正しい選択

製造業は生産性が重要?

1個・売価100円・材料費10円・外注費10円・年間人件費1,000万円・その他経費1,000万円の会社で1年間に25万個売れた場合で考えてみます。
① 25万個作って25万個売れた場合
売上2,500万円-(材料費250万円+外注費250万円+人件費1.000万円+その他経費1,000万円)=製造利益0
② 50万個作って25万個売れた場合
売上2,500万円-(材料費500万円+外注費500万円+人件費1,000万円+その他経費1,000万円-期末在庫1,500万円)=製造利益1,000万円
②の方が倍作って売っているため1個当たりのコストが安いということになります。キャッシュフローで見ると?
①25万個作って25万個売れた場合
入金は2.500万円、出金も2,500万円でトントンです。
③ 50万個作って25万個売れた場合
入金は2,500万円、出金は倍作っているので3,000万円になり500万円のマイナスです。更に利益が出ておりますから税金もかかってきます。

生産性かキャッシュフローか?

経営者としては、売上予想が25万個の場合、50万個作って在庫にするか25万個に留めるか難しい選択となります。
25万個の場合は人件費やその他経費が50万個より少ないだろうというご意見もあろうと思いますが、半分にはなかなかできませんから、若干利益は出たとしても1,000万円の製造利益は難しいと思います。

損益分岐点売上は?

損益分岐点売上とは原価を変動費と固定費に分け、何個売れれば固定費を回収できるかという考えに基づいた売上です。今回の例で計算すると。1個の限界利益=粗利益は100円-材料費10円-外注費10=80円(80%)です。固定費は人件費1,000万円その他経費1,000万円で合計2,000万円です。2,000万円÷80%=2,500万円が損益分岐点売上です。要は25万個以上売らないと利益は出ないことになります。
50万個作るか25万個に留めるかそこが問題です。

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