ミネルバ税理士法人 上田公認会計士事務所

発行:2019-01-15
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消費税アップに備える

いつもお世話になっております。
品川区五反田にある税理士、会計士事務所の上田公認会計士事務所でございます。
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今年10月から消費税が原則8%から10%に上がります。安倍政権がまたまた延期する可能性はゼロではありませんが。業種によって駆け込み需要、施行後の売上減少額、期間の見通しを立てましょう。顧客がエンドユーザーで、税込み売価で営業されている事業者は売価をどうするか。試算が必要です。医療・介護事業等売上が非課税で価格転嫁できない業種では支払経費が2%増加してしまいます。消費税の課税業者の場合は納税額が増えます。毎月の営業利益が増加したように見えてもそれは消費税の増税分です。納税資金のプールが必要です。それに対応した資金繰りを予測し必要であれば早めの資金手当てをしておきましょう。

平成31年税制改正大綱 個人所得課税(一般)編

 

31年税制改正「消費税対策」が重点に

平成31年の税制改正大綱では、10月に実施予定の消費税率10%引上げに伴う、駆込み需要・反動減対策(車両・住宅)に重点が置かれ、単年度ベースで1,670憶円規模の減税措置がされると公表されました。
個人所得課税(金融・証券税制以外のもの)については、次の項目が改正されます。

住宅ローン控除の拡充(国税・減税)

過去の消費増税時に住宅の駆込み需要とその後の販売減を経験していることから、住宅ローン控除が拡充されました。31年10月から32年末に入居する住宅(消費税10%適用)については、控除期間が現行の10年から13年に延長されます。11年目からは計算方法が変わることに注意しましょう。

1~10年目 住宅ローン年末残高×1%(最大40万円)
11~13年目 次のいずれか少ない金額
①住宅ローン年末残高×1%
②取得価額(最大4000万円)×2%÷3
空き家の譲渡の特別控除(国税・減税)

適用期限が4年延長され、老人ホーム等に入所したことにより空き家になって場合においても、一定の要件を満たすものについては、適用の対象となりました。また、所有者不明土地を収用した場合の5,000万円特別控除制度が創設されました。

ひとり親(未婚)の非課税(住民税・減税)

自公で議論となっていたのが、婚姻歴のないシングルマザー等の「寡婦(夫)控除」の取扱い。結論は翌年に持ち越しとなりましたが、次の要件を満たす「ひとり親」の住民税が非課税とされました(未婚男性の「ひとり親」にも適用されます)。

・児童扶養手当の支給を受けていること
・前年の合計所得金額が135万円以下

なお、所得税の負担が残るため、給付金17,500円(非課税)が年収365万円までの10万人弱を対象に支給される見通しです。

その他の改正(ふるさと納税の適正化など)

その他には、①ふるさと納税の高額返戻品禁止(返戻割合3割以下の地場産品に限定)、②仮装通貨の取得価額の計算方法の明確化(移動平均法又は総平均法)、③申告書の源泉徴収票、特定口座年間取引報告書等の添付不要化・記載事項の見直し、④森林環境税(仮)の創設、⑤公的年金等の源泉徴収見直し等が措置されています。

 

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