今年の景気はトランプ次第??
新年のご挨拶
明けましておめでとうございます。
おかげさまで今年弊事務所は創業25年目を迎えることができました。
“Your smile is our happiness”を創業理念として掲げ、亀さんのように前にゆっくりと歩み続けていたら、品川税務署の方から所轄では一番関与先数が多い事務所だといわれるようになっていました。今後も“亀さん経営”で頑張りますので今年も宜しくお願いいたします。
今年の景気はトランプ次第??
さて世界が次期米国大統領トランプ氏の発言に右往左往しています。当初はメキシコに工場を作る予定の米国企業が標的になりましたが、とうとう日本のトヨタの名前も。国内株式市況は年末年始と上昇。新聞等によれば、今年は後半にかけて景気が緩やかに回復していく見込みだが、海外経済の不確実性には注意が必要。国内中小企業の課題は「人手不足への対応」「後継者の確保」「新たな成長分野への事業展開」。
弊事務所では新年度事業方針の発表会を行い、①スマイルマップの顧客への導入推進、②付加価値業務の獲得、③コンサル業務の推進の三つについて具体的な数値目標を設定しました。今後は毎月の行動計画について専門部署がモニタリングを行い、行動を後押しします。どんないいプランも行動しなければ“絵に描いた餅”で終わってしまいます。各部署や社員に行動させるポイントは専門部署がモニタリングを行うことです。自社ではモニタリングができないとお悩みの経営者の方、弊事務所でお手伝いしますので是非お声掛けください。
V字回復のススメ~MBA的思考の裏技~
ゴーン氏「V字回復、もちろんできる」
燃費試験の不正問題が発覚し、壊滅的打撃を受けた三菱自動車ですが、日産自動車が三菱自動車株の34%を取得し、救済に乗り出すこととなりました。
カルロス・ゴーン氏は、1999年フランスのルノー社副社長から日産自動車の建て直しにCOO(最高執行責任者)として着任し、「日産リバイバルプラン」でリストラや工場閉鎖、購買コストの削減などの大胆な改革を実行し、長年業績の低迷に苦しんだ日産を、強力な指導力でV字回復に導きました。そのゴーン氏が、三菱自動車を「経営体制やシナジーでV字回復させる」と宣言しています。
V字回復とは
V字回復とは、字のごとく落ち込んだ利益が劇的に回復する様を表しています。回復する前の落ち込みが大きければ大きいほど、V字回復の成果も大きく見えます。
MBAの会計学の教科書では初歩的な手段として、ビッグバス効果という手法を学びます。ビッグバスとはBig bath(大きな風呂)という意であり、企業に蓄積した損失を洗い流すというニュアンスがあります。米国では、経営者が交代する際に、前経営者のもとで蓄積した損失に将来のリストラ費用を上乗せして計上することで、翌期の費用を圧縮し、収益が劇的に改善したように見せるために使われることがある手法です。ゴーン氏のV字回復は、まさにビッグバス効果と言えます。
V字回復のススメ
税務会計に縛られずに会計計上する(=見積損失を税務申告書で否認加算する)場合、使えない資産の評価損での切り下げやリストラ費用を過大計上する”taking a bath”という手法で、V字回復を演出することが可能となります。
ただし、この演出は通常1度限りであり、いつも使えるものではありません。継続的な好業績の維持には別の経営手腕が必要です。
とはいえ、再建屋として経営招致された場合や、急な代替わりで一気に信頼をつかまなければならないなどのひっ迫した事情がある場合には、外科的裏ワザとしておススメといえます。