現場力が低下している??
最近の出来事ですが、仕事が終わり帰宅時に焼き鳥屋に寄り焼き鳥18本を注文しました。待ち時間が10分程度。呼ばれて焼き鳥の入った袋をもらいました。そのまま歩いて帰ろうとしたのですが、袋が思いのほか軽かったので中身の本数を数えると10本ほど。お店に戻り確認してもらうと、小分けした袋を一つ入れるのを失念していたことがわかりました。
今度はコンビニで買い物してレジへ。レジで打った値段が思っていたのと違うのでレシートを確認すると、品数が複数の品目で間違っていました。そこは品数を手で入力していました。
日々の生活圏の中でこのようなことがよく起こるようになってきたとすると、これは現場力が低下してきていると言えます。企業側はなんらかの対策を講じなければなりません。皆さんの身近ではいかがでしょうか?
「生計を一にする」の定義
「生計を一にする」の解釈
「生計を一にする」という用語は、多くの税法で用いられています。ただし、税法そのもので、その定義はされていません。解釈通達での定義で済ませています。
法人税法では
法人税法では政令の同族関係者の範囲の規定で「生計を一にする」という用語が出てきます。法人税基本通達は、「生計を一にする」こととは、「有無相助けて日常生活の資を共通にしていることをいうのであるから、必ずしも同居していることを必要としない」とし、要約的に表現しています。
国税通則法・国税徴収法では
国税通則法基本通達では、「生計を一にする」とは、「納税者と有無相助けて日常生活の資を共通にしていることをいい、納税者がその親族と起居をともにしていない場合においても、常に生活費、学資金、療養費等を支出して扶養しているときが含まれる。なお、同一家屋に起居していても、互いに独立し、日常生活の資を共通にしていない親族は、生計を一にするものではない。」と定めています。
国税徴収法基本通達は、前半が同文で、「なお」以下部分は、「なお、親族が同一の家屋に起居している場合には、明らかに互いに独立した生活を営んでいると認められる場合を除き、これらの親族は生計を一にするものとする。」と逆の側面からの規定になっています。
関係の多い所得税法では
所得税法では、専従者関係の規定、雑損控除・医療費控除・各種保険料控除・人的控除などの所得控除の規定、その他多くの規定で「生計を一にする親族」の判定が係ってきます。
しかし、所得税基本通達での概念規定は、法人税、通則法、徴収法の各通達と異なり、「有無相助けて日常生活の資を共通にしていること」の概念の内包部分がありません。
外延としての「なお」以下部分は、「同一の家屋に起居していること」のほか、別居であっても「同一の家屋」が起居のために帰るべき場所であったり、別居先に「常に生活費、学資金、療養費等の送金が行われている場合」も含まれる、としています。